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Category : real butter case
東京では、 ソメイヨシノの桜、散り初めでしょうか。 ソメイヨシノが終われば、 山桜の季節です。 山桜は、街で多く見かける ソメイヨシノ(染井吉野)とは、 品種を異にしています。 「山の桜」の名のとおり、 山に生きて、花を咲かす桜です。 首都圏なら、奥多摩の山桜が、 そろそろ開花するはず。 関西なら、吉野の山桜は、 もう、咲いたでしょうか。 そんな山桜の木、バターケースを作るに、 最上の材のひとつと言えます。 ですので、当工房、スクエアクラフトでは、 多種多彩な山桜の材をストックしています。 たくさんの山桜の材。 そのなかから、今回は、 ち密、かつ木目あっさりの 良材をセレクトし、製作にあたりました。 時間をかけて、飴色に変化するはず。 じっくりと熟成する、晩成型のタイプだと思います。 気を長くして、付き合ってやってください。 材のクオリティで考えれば、エリートグレードに相当します。 ですが、エコノミーグレードにしました。 1面だけ、木目の流れが異なります。 いちばん上の画像群、右下の写真、 そして、右の4枚組の画像の、いちばん上、 ご覧いただければ、お判りいただけるかと思います。 板材から、材料を切り出す都合上、このようにしました。 リアル バターケースのサイドの短辺の材、 長さ10cm足らずですが、同じ流れでとることができない。 当初は、揃える予定だったのですが… 木は自然のものですから、そうはさせてくれない、なんてことも、ときどき、あります。 木工というのは、微妙で、かつ奥行きの深い仕事です。 素直な気持ちで、エコノミーグレード。 木材のクオリティを基準にすれば、お値打ち品です。 山桜は、日本固有の品種。 その品種は、多岐に分類されます。 一本一本、品種が違うとも言われます。 花の色も、形も、それぞれ違いますし、樹皮も、ひとつひとつ、表情が違います。 もちろん、伐って製材しても。 一本一本、ちがいます。 色に木目、質感にそれぞれ、個性があります。 こんにちの木工界では、それが泣きどころだったりします。 大量生産するときに、バラツキがあっては、 見本品、あるいはカタログどおりに仕上がらないからです。 そのバラツキというもの。スクエアクラフトでは、まったく気にしません。 むしろ、その差異を楽しんでいます。 そして、ひとつひとつ「こんどの山桜は……」と、 その魅力を、お客様にお伝えしています。 工房では、バターケースのことを。 飾るための工芸品ではなくて、使うための工芸品、と位置付けています。 ですので、エコノミーグレードで、その目的を、十二分に達せられる、と考えています。 ヤマザクラは、使ってこそヤマザクラ。 先述のとおり、年々濃さが増していって、飴色、べっ甲色に熟成します。 ですので、その価値は、時間軸を進んだ、はるか先にあります。 作り手として、良い材を選んで、きっちり組み上げて、仕上げました。 あとは、使い手の方に、その価値を高めていただければ、嬉しいです。
9,200円(税込10,120円)
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