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Category : pattie standard
これは「自然の計らい」か。 はたまた「天恵」というべきか。 揺らぐ「杢」が、バターの器に、 穏やかな装飾をほどこしています。 春の日。 小さな音楽ホールで、 シンプルな弦楽の旋律に身をゆだねる。 そんなふうな、心地良きバターケース。 杢(もく)とは。 木目の紋様とは別に、 木の繊維の配列の妙によって現れる意匠のこと。 表面を平滑に仕上げても、 3Dホログラムのように、立体的に見える。 これが、杢と言われるものです。 この材のブラックチェリーの杢は 「縮み杢」に、カテゴライズされます。 そよそよと春風。おぼろげな春の光。 ひとの心に刻まれる、春の心象風景を、 揺らぐ杢と、紐づけてみれば。 このパティ・スタンダードを手に入れる 最高の動機づけになろうかと。 …キャッチコピーに過ぎますか? ならば、ついでに、ワン・プッシュ。 かつ、純柾目です。 木を3次元的に削ってシェイプをつくる、 パティ・シリーズ。 どの面も木目まっすぐに仕上げるには、 表面の木目も、断面の木目もまっすぐな、 純柾目の材でしか実現できません。 プレミアムグレードが、自然のなりゆきで、当然の帰結。 たしかに、値は張ります。 ですが、それだけの価値があると自負しています。 ブラックチェリー。 北アメリカからやってきました。 北米材としては、ブラックウォールナットと双璧を成す、ポピュラーな樹種です。 気持ちよく加工できて、精度も出しやすい、 ブラックチェリーを手にすると、こころ和みます。 オイルのノリも上々で、最後まで、楽しく仕事ができます。 フォトジェニックでもあります。 お使いの方からの反応が上々です。 じんわりと、優しさが伝わってくる。 だけども、優しいだけでなく、スマートな感じも含まれている。 そのバランスが、絶妙。 家族がそろう、にぎやかな食卓のまん中においても。 親密なふたりが向き合う、そのあいだにあっても。 気楽に過ごす、ひとりの食事のおともにしても。 調和をたもってくれる、ふところの深さがあります。 そして、ブラックチェリーの良いところは。 なんといっても「熟成していく」ということ。 使っているうちに、色が深くなる。時間をかけて、飴色に変化してゆく。 この熟成していく過程が、なんといっても魅力なのです。 こうして、撮影し、アップした写真は、あくまでも“いまの色”である、ということ。 使えば使うほど。変ってゆきます。 「エージング(aging, ageing)」という言葉があります。 一義的には「老化する」という意味ですが、 樽で熟成させるスコッチウイスキーのように、良い意味でも使われる言葉です。 もし、手に入れていただけたなら。 届いた日に、写真を撮っておいてください。 そして、1年、2年たったら、見くらべてください。 この純柾目の材、限りがあります。 長さ2.5メートル、幅45センチ、厚さ5センチの板材が1枚。 これを、パティ・スタンダード、パティ450、リアル バターケースに分けています。 木材は、出会いものなので、 たとえ、おカネを積んでも、おなじものは、2度と手に入りません。 ブラックチェリーの材は、豊富にストックしていますが、 パティ・スタンダードとして、この純柾目で杢入りの材、いよいよ終了です。 (あと1つ分ありますが、よほどのことがないかぎり、使いません) 「今後不世出」 使い手の気持ちを、あおるつもりはありませんが。 もし、頼まれたとしても。 もう、作れないのです。
18,000円(税込19,800円)
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