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Category : pattie standard
もし、わたくし、カワハラカズキが。 「日本人と木」ということで、話をしてくれ。 と、乞われたならば。 ブラックウォールナットについて話しましょう。 そりゃ、スギやヒノキとか、 ヤマザクラやケヤキとか、 日本を代表するメジャーな木、あります。 だけども。 日本人は、茶色の木が好きなんです。 なぜか? いろいろ考えられますが。 「古色蒼然」や「わびさび」など、 枯れた風合いを好むから、と考えています。 古民家の煤けた梁や柱の渋い色合いに、 こころ落ち着く方も多いはず。 そもそも、DNAレベルで、 茶色の木が好きなんです。 トップの材の、オーバルな木目。 作り手の主観になりますが、好きです。 静かなる水面に、そっと、小石を投げたとき、 そっと波紋が広がる、そんな感じ。 このプロダクトと対峙していると、 凛とした心持ちになります。 サイドは、弓なりな3面と、 右上がりの1面で構成されています。 4面続きの材を、順に組んでますが、 4枚目は、根に近い部分にあたるため、木目が、グンと広がります。 そこを生かして「末広がり」「尻上がり」になるよう、材をレイアウトしています。 スクエアクラフトのプロダクトとしては、 山桜と肩をならべる製作数を誇る ブラックウォールナットのバターケース。 ブラックウォールナット、とくれば。 「ああ、茶色ですよね」となりますが。 たんに「茶色の木です」というだけでは、ここまで人気のある樹種にはなりません。 じっと、眺めていると。 ブラウンといっても、いろんな色のブラウンで、材が構成されていることに気づきます。 濃い茶色で、木目のラインが走っています。 木目というのは、つまり、年輪のこと。 年輪は、ご存じの方も多いかと存じますが、冬場に木が、ゆっくりと成長した部分。 すなわち、ブラックウォールナットの木の幹は、 冬に育った濃いブラウンと、夏に育った浅いブラウンで、構成されているということ。 この木の産地は北米の東部で、北の方ですから、気候でいえば、亜寒帯。 北米東北部のコントラストのある四季の移ろいが、 このブラウンの同系色の輪を作るわけです。 ブラックウォールナットの美しさは、 光があたって、輝いている、シルバーな部分にもあります。 パティ・シリーズは、曲面で構成されているから、光があたると、コントラストがつく。 そのコントラスト、ブラックウォールナットだと、より、強調される。 明と暗、光と影が織りなす、意味深長なる気色。 茶色のバックで撮影しても、確固たる存在感があります。 もっと、考えてみる。 ブラックウォールナットが、なぜ、みなに好まれるのか……。 「食卓を構成する、いろんな色と相性が良い」 これもあると思います。 インテリア空間を構成するホワイト。 アイボリーや赤のギンガムチェックのテーブルクロスや、ランチョンマット。 フォークやナイフなど、シルバーのカトラリー。 きつね色に焼けたパンの色。 グリーンサラダのレタス、マーシュや、いんげんのグリーン。 コーヒーのチャコール・ブラウン、カフェオレのベージュ色……などなど。 思いつくまま挙げても、とにかく相性が良いです。 と、説明が長くなりましたが。 ブラックウォールナットは、 『ブラックウォールナットじゃなきゃ。』 そう思わせる魅力があるのです。 こうして、ブラックウォールナットのバターケースを前にすると。 「ブラックウォールナットって、イイよね」と、しみじみ、思います。 曲面に光があたって生ずる陰影が醸し出す、この“わびさび感”は、 日本に暮らさないと、理解できないものかもしれません。
13,500円(税込14,850円)
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