さっぱりと、マイルドなブラウンの材を、
木目の流れが、レイアウトしました。
とりわけ、サイドのラインが、
均整がとれており、大変よろしい。
ワンランク上の仕上がり、
エリートグレードでのリリースです。
何十年もかけて、
静かに、年輪が重なることで生ずる、
のびやかで、格調高い木目の意匠を、
卓上にて、お楽しみいただけます。
はなしの流れの位相を、ちょっと変えまして。
「世界三大銘木」というものがあります。
チークに、マホガニーときまして、
そして「ブラックウォールナット」となります。
個人的には。
「三大銘木だけが、銘木である」
とも、受け取られかねないので、
三大銘木とは、いかがなものか、
と考えています。
少々、ヘリクツになるけれど。
たとえば「世界三大美人」が
クレオパトラ、楊貴妃、ヘレネとして。
(※小野小町ではありません、諸外国では)
「お三方以外の女性は、美人ではない」
なんて、誰も思わないですよね。
美人は、あなたの住む街にも、山手線の車内にも、いらっしゃいます。
でも。クレオパトラが、美人であること、間違いはなかろう。
それと同じことで。
ブラックウォールナットだけが銘木、というわけではないけれど、
ブラックウォールナットが銘木である。
それは、確かなことです。
…ごめんなさい。まさしく「ヘリクツ」になりました。
話を先に進めます。
ブラックウォールナットといえば、茶色の材、ですが。
単なる茶色というわけではない。
濃淡に差がある、さまざまなブラウンで構成されています。
ブラックウォールナットの美しさは、
光があたって、輝いている、シルバーな部分にもあります。
パティ・シリーズは、曲面で構成されているから、光があたると、コントラストがつく。
そのコントラスト、ブラックウォールナットだと、より、強調される。
明と暗、光と影が織りなす、意味深長なる気色。 茶色のバックで撮影しても、確固たる存在感があります。
ブラックウォールナットが、みなに好まれる、その理由を、もうひとつ。
「食卓を構成する、いろんな色と相性が良い」
というところだと思います。
インテリア空間を構成するホワイト。
アイボリーや赤のギンガムチェックの
テーブルクロスや、ランチョンマット。
フォークやナイフなど、シルバーのカトラリー。
きつね色に焼けたパンの色。
グリーンサラダのレタス、マーシュや、いんげんのグリーン。
コーヒーのチャコール・ブラウン、カフェオレのベージュ色……などなど。
思いつくまま挙げても、とにかく相性が良い。
『やっぱり、ブラックウォールナットじゃなきゃ。』
そう思わせる魅力が、ブラックウォールナットには、あるのです。
冷蔵庫から取り出し、そこに置けば、すっと、こころ落ちつく。
ブラックウォールナットのバターケースには、
ダイニングの空気を、静かな方向に収束させる、特別な力が宿っています。
木の繊維のなかに、空気をたっぷりと含んでいることも、
ブラックウォールナットの優れたところとして、挙げておきましょう。
しっかり冷えたバターケースであっても、
拒絶したくなるような冷たさを感じることはありません。
これは、木のバターケースすべてに共通することですが、
ブラックウォールナットのバターケースを手に持つと、
そのメリットを、より、確かに実感できます。
柔和なブラウン、曲線を描く木目。
このブラックウォールナットのバターケースなら、
心もカラダも起動してくれない、
そんな、かんばしくない朝でも、素敵な朝になってくれるかも。
心なごむ朝食、シックなブラウンのバター入れ。
三大銘木の呼称が裏打ちする、たしかな品質も、セールスポイントです。
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