当工房のwebサイトをお尋ねいただき、
プロダクトを、ご覧いただき、ありがとうございます。

スクエアクラフトのバターケースの製作と発売につきまして。
しばしば、お問い合わせをいただきます。

その旨、お知らせしなければ、と思っているうちに、
ずいぶん、経ちました。


しなければいけないことが、ありました。
行かなければならないところへ、行ってました。

その一方で。

しておきたいことを、やっていました。
行っておきたいところへ、行ってました。


バターケース、この先、製作したいと思っています。
ですが、いまは、具体的な日程として、お示しできません。
誠に勝手なことで、申し訳ありません。


スクエアクラフトのバターケースは。
もっぱら、わたくし、川原カズキが製作しています。
そして、写真を撮って、紹介文を書いて、
webショップにUPして、お買い上げいただける方を募らせていただく。
繰り返し、くりかえし、こうしてまいりました。

ほかにスタッフがいるわけでもありません。
影武者がいるわけでもありません。
外注に出しているわけでもありません。

ですので、手が止まれば、
お譲りできるバターケースは、ありません、ということになります。
現在、その状況にあります。


話のポイントが動きますが。

紆余曲折あって、カワハラカズキは、クラフトマンになりました。

「なぜ、クラフトマンになったのか?」

理由は、いくつかありましたが。
いま、思えば。

つまるところ。
「自分なりの考えを、世に問うてみよう」
そういうこと、だったんだなと。


「スクエア クラフト ファクトリー」を立ち上げたのが、2010年。

あの大震災をはさんで、
2011年、初めて、バターケースを世に送り出しました。

以来、5年にわたってリリースしてきた、スクエアクラフトのバターケース、
売れ残ることなく、お買い上げいただきまして、
日本各地へ、そして、いくつかは世界各地へと旅立っていきました。

こんなにユニークなバターケースに、存在意義があった。
とても、有り難いことです。

そして、しみじみ思いました。
「ああ、自分なりの考えが、ある程度は、通用したんだな」と。
目的は、それなりにですが、達成されました。


だから、ここで、ひと区切り、つけて。

“新たな” 自分なりの考えを、クラフトの世界に問うてみよう。


ところで。
「クラフト」っていったい、なんだろう?

思うところ、ざっと述べてみます。

まず、クラフトを「ビジネス」として、とらえたならば。
「正統で、定番なんです」とか。
「人気で、ナンバーワンなんです」とか。
こういった線に乗せたクラフトなら、
たくさん作って、たくさん売れば、ビジネス的にコレクト。
商業的に成功する可能性があるでしょう。

けれども、当工房・スクエアクラフトには、無縁の話です。
こちらは「無印なにがし」とか「北欧なんとか」では、ありません。
こつこつと、単独でやってる「ごく、個人的なビジネス」ですから。


では、クラフトを「個人的なこと」として、とらえたならば。
「先達の作品を下敷きにしたもの」とか。
「誰々さんのオマージュ的なもの」とか。
こういった線に乗せたクラフトならば、仕事的にイージー。
無難に作れることでしょう。

けれども、当人・カワハラカズキには、無縁の話です。
わたしには「修業先」とか「師事した人」が、いません。
こつこつと、独立してやってる「ごく、個人的な工房」ですから。


ここまで言い切ってしまうと。
独立したクラフトマンが、クラフトワークとして、できること、
限られてくるように思われますが……。

けっこう、余地があるものです。
すくなくとも、自身の頭のなかには、
クラフト的な仕事に関して、思考の余地が、たくさんあります。

でもって。
いま、思考に思考を重ねる日々を送っています。
これまでと異なるコンセプトを導き出すこと、自らに課しています。

目の前には、試作品とおぼしきものがあります。
とはいえ、道のりは、遠いようにも思えます。
答えは、五里霧中、禅問答の果てにありそうな気もします。

最大公約数的なモノづくりでなくても、と思っています。
(これまでは、それなりに、気にしていたんですけど)
そもそも、たくさん作ること、できませんから。

まあ、ある程度、ビジネスは行わなければならないけども。
それは、なんとかなると思いますし、実際のところ、なんとかしてきました。


―― クラフト界の、その外側で。――


じっくり考えます。
心ゆくまで、考えます。

余念なく、作ります。
心を込めて、作ります。

新しいことは。

その世界の内側で起こること、難しく。
その世界の外側で起こること、慣わし。

気になったなら、ご覧あれ。
気にいったなら、この指とまれ。


2016年11月
川原カズキ/スクエア クラフト ファクトリー

 

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